ポリニャーノ・ア・マーレ は バーリ県の中でも風光明媚なことと歌手ドメニコ・モドゥンニョの生地であることで有名な観光地の一つです。旧市街はアドリア海に面した断崖の上にそびえ、世界の中でも類を見ない美しい風景を生み出しています。
海岸の洞窟、旧市街の町並みが美しいポリニャーノには、現在、石灰岩の浸食現象で生まれたラーマ・モナキーレの上を横切る旧トライアーナ街道の橋を初めとする古代ローマ時代の遺跡も残っています。
ポリニャーノの経済活動は夏場に特に活発な観光と、野菜やオリーブを初めとする農業から成り立っています。
見どころ
先に触れた景観の美しさに加え、ポリニャーノ・ア・マーレには芸術的、歴史的、建築学的に価値あるモニュメントが多数あります。中でも現在ラーマ・モナキーレの両端をつなぐ、かつてローマとブリンディシを結んでいたトライアーナ街道の一部は保存状態も良く特筆に価します。
旧市街に溶け込んでいる美しいマルケサーレのアーチ(Arco Marchesale)は18世紀まで跳ね橋を備えており、町と外部を結ぶ唯一の入り口でした。アーチには中世に無名の画家によってキリストの磔刑図が描かれています。
町で見られる建築物の代表作は総督邸(Palazzo del Governatore)、封建領主邸 (Palazzo del Feudatario)、かつては時計の代わりに日時計がつけられていた時計館( Palazzo dell'Orologio) です。
町の教会の中でも重要な建築物は聖ヴィト修道院(Abbazia di San Vito)です。伝説によれば、801年、修道院のある海岸にフロレンツァ姫の船が着岸し、その際に船に乗せていた聖ヴィトと姫の教育係であったモデストとクレシェンツァの遺骨を現修道院がある場所にあった洞窟で信仰生活をしていた修道僧たちに託したことがこの修道院の始まりだと言われています。
イベント
- 3月 – 町中に焚き火を炊いて祝う聖ジュゼッペの祝日
- 6月14~16日- 町の守護聖人聖ヴィトの祝日
- 7月 – カルミネのマドンナの祝日