モドゥンニョはバーリ県の町です。県庁所在地バーリのすぐそばにあるこの町の周辺は石灰岩質の侵食によって生まれたことが見て取れるなだらかな平野が続いています。
モドゥンニョの起源は前史時代に遡ると考えられていますが、町として成立したのは中世のことで、その後ノルマン人、ホーウェンシュタウフェン家の支配を受けました。
町の名前の由来はビトントとバーリの中間にあることからもラテン語で中間を意味するメドゥニウムから来ていると考えられています。
見どころ
町の中で一番重要なモニュメントは洞窟の聖女マリア聖地(Santuario di Santa Maria della Grotta)です。石灰岩の侵食によって生まれたラマシナータ地域にあるこの古い教会では、8世紀に弾圧から逃れてきた東方キリスト教の修道僧たちがかくまわれていました。
さらに11世紀に起源が遡る昇天する聖マリア教会(Chiesa di Maria Santissima Annunziata)も特筆に価します。現在町の母胎教会でもあるこの教会は、後期ルネッサンス様式のファサードとプーリア風ロマネスク様式を有する60メートルの鐘楼が特徴的です。
旧市街を行くと、キリスト磔刑図、コンスタンチノープルのマドンナ、代祷のマドンナ、キリスト生誕などを描いた多数の小礼拝堂を目にすることができます。
さらに17世紀築のアングラーノ・マランタ邸(Palazzo Angarano-Maranta)、現市庁舎である17世紀建立の旧十字架の聖女マリア修道院(Monastero di Santa Maria della Croce)、18~19世紀築のクリスポ邸(Palazzo Crispo)なども一見に値します。
1910年にガリバルディ広場に作られた市立公園はヴォータノと呼ばれる街の城壁の西側にある、土地がやや陥没した地域にあります。公園内にはピッツィカーラと呼ばれる雨水貯水地、1960年にヴィタントーニオ・デ・ベーリスによって作られた戦死者へ捧げたモニュメントがあります。高い土台に置かれたモニュメントは祖国に自分にとって最愛の人々を捧げた女、死に瀕した兵士、帰還兵の姿を刻んでいます。
イベント
- 3月 – 嘆きのマドンナに捧げた祝日
- 3月19日 – 聖ジュゼッペに捧げたどんど焼きと玉ねぎの詰め物をしたピッツァ(カルツォーネ)祭り
- 9月 – 聖ロッコとトレンティーノの聖ニコラに捧げた祝日