ジノーサはバジリカータ州と接するターラント県の町です。イオニア海沿岸からターラントのムルジャ台地にまで達する多様な地勢を持つジノーサはターラント・ムルジャ台地山岳共同体に属しています
ホモサピエンスの化石が発掘されたことからも新石器時代より人類に居住されていたジノーサの地は、メッサーピ人入植の後、ターラントとメタポントのギリシャ植民地の影響を受け、次いでレギオン兵を通じてローマ化されることとなりました。
かつては農業が中心産業でしたが、1980年半ばから大規模な産業発展を遂げました。産業発展の後もこの地の主要セクターは観光です。ターラント近辺から観光客が集まる町からわずか25キロのジノーサ海岸は2008年に美しい海に送られる10度目のブルーフラッグを受賞しました。
見どころ
町の中で一番重要な史跡はサラセン人から町を防衛するためにロベルト・イル・グイスカルドが1080年に築いたノルマン城(Castello Normanno)です。往時は3つの塔と跳ね橋がついていたのですが、度重なる改修工事の結果、現在では町を望む高みにそびえる巨大な邸宅という外観を有しています。
1554年にトゥールの聖マルティーノに捧げて建立された母胎教会(Chiesa Matrice)も非常に美しい建築物です。
また、町の周囲に連なる司祭長の谷、オスクルシュート、聖ジュゼッペ運河、ラニョーネ・トンド渓流、潜水夫運河、小クレバス渓流、チェチェーラ運河、ヴェヌーシオの森、ディフェセッラ、大クレバス、ヤコブ峠、カヴェーセ小クレバスと聖ペレグリーノ運河、ローリエ溝、狩人の小クレバスなどの名を持つ多数の渓谷からなる素晴らしい風景には息を呑ませられます。
ジノーサの見どころはこれだけではありません。海の美しさで有名なジノーサ海岸の松林と地中海性潅木が数キロにもわたって続く砂浜、ムルジャ台地から海岸へと出る途中にバジリカータ州との境にある多数の渡り鳥が羽根を休めるサリネッラ湖(Lago Salinella)も必見の場所です。
イベント
- 6月12~13日 – 町の守護聖人パドヴァの聖アントーニオの祝日