ガラティーナはレッチェ県の町です。粘土質の肥沃な赤土の土壌が広がるサレント半島のイオニア海とアドリア海の中間地帯に位置しています。
ギリシャの植民地だった時代の名残は町の名と紋章に垣間見ることができます。ギリシャ人に支配されたのは1188年からという記録が残っていますが、いずれにしてもギリシャ語がこの地で話されていたのはそれ以前であると考えられています。
サレント半島の典型的な町であるガラティーナの経済は、商業とオリーブオイル、ワイン、野菜の生産を中心とした農業で成り立っています。
見どころ
町の重要文化財の筆頭は後期ロマネスク様式とゴチック様式が混在するアレッサンドリアの聖カテリーナ教会(Basilica di Santa Caterina d'Alessandria)です。国の文化遺産の1つとして認定を受けたこの教会は、プーリア風ロマネスク様式のファサードと内部に多数描かれたフレスコ画が特徴です。
聖ピエトロと聖パオロに捧げられた母教会(Chiesa Madre)も天井に描かれたフレスコ画、多数の宗教画と彫像、色つき大理石の祭壇などが興味深い教会です。
カルミネ教会(Chiesa del Carmine)は洗練されたファサードの装飾が美しい教会です。建立後にさらに壁がんと正面入口の上のカルミネのマドンナの像が付け加えられました。
防衛建築としては多数の門を有した城壁があります。中でも町の紋章を掲げた半円アーチの光の門(Porta Luce)、聖人の像を呈しているので聖ピエトロ門とも呼ばれる新門(Porta Nuova)、切石で表面を覆ったカップチーニ門(Porta Cappuccini)などが代表的です。
その他の代表的建築物としては質素なファサードにルネッサンス様式の装飾を加えた旧市庁舎セディーレ邸(Palazzo del Sedile)(15世紀築)、現市庁舎であるオルシーニ邸(Palazzo Orsini)、1580年築のタフリ・モンジョ邸(Palazzo Tafuri-Mongiò)、元は城だったスピノーラ家の紋章を荘厳な正面扉に掲げた公爵邸(Palazzo Ducale)などを挙げることができます。
イベント
- 6月28~30日- 町の守護聖人ピエトロとパオロの祝日
- 7月 – 中世の夜祭
- 7月 – うなぎ祭り
- 8月 – ピーマンとナスの祭り