プーリア地方の県庁所在地の一つであるフォッジャは渓流チェローネとチェルヴァーロ河に挟まれたタヴォリエレと呼ばれている平野の中心に位置しています。
タヴォリエレはプーリア地方の北部に広がるカピタナータと呼ばれる地域の約半分を占める広大な平野です。町の名前はラテン語フォヴェア、「溝」から来ていると言われています。
この「溝」は町の紋章にも描かれている河口の集水域にもつながる言葉ですが、町の名前はキリオテッサのマドンナのイコンの除幕伝説にも由縁があるとされています。
15万2928人の人口 を有するフォッジャは、今日重要な商業中心地の一つとなっています。中心となる産業は歴史的にタヴォリエレで発達してきた農業です。ファシスト政権の時代にはタヴォリエレはイタリアの穀物倉と呼ばれていました。
見どころ
地震による被害と第二次大戦中の空爆にもかかわらず、フォッジャには往時を忍ばせる歴史的建築物が現在でもたくさん残っています。
建築物の中でも一番重要なのは12世紀に建立され、後にバロック様式で修復されたカテドラルです。
教会内部で特筆すべきは天使が両脇を飾るジュゼッペ・サンマルティーノ作の色付大理石の主祭壇(1700年代)、フランチェスコ・デ・ムーラの大宗教画、ブロンズの格子に囲まれた主礼拝堂と1600年代作の大理石の祭壇です。歴史的、芸術的に注目すべき建築物として、さらにジェズ・エ・マリア教会 、ドガーナ邸、モンテ・カルヴィーノ・デッレ・クローチ教会、アルパーナ の3つのアーチ、大門、フリードリッヒ二世の王宮があったと思われる場所に残るアーチ などが挙げられます。
その他に歴史的に重要な遺跡としてフリードリッヒ二世の井戸、墓碑、カルミニアーノの聖ロレンツォ教会、古代フォッジャの関所、メドゥーサの地下埋葬室、古墳、コルヴォ峠の考古学公園などがあります。
町のあちこちで見られるバロック、ロココ様式の教会の中でも注目すべきなのは1600年代に建立された死者のための教会、嘆きの聖母教会 と聖ジョヴァンニ・バッティスタのバジリカ です。
中部、南部イタリアの中で2番目に大きい広大な市立公園はナポリのフォンターナ公園をモデルに19世紀に作られました。公園内には紀元前6世紀の新石器時代の遺跡が見られる考古学発掘場があります。
また、さらにリバティー様式建築のポステ広場、1924年にセレ河から引かれた泉なども 必見です。
イベント
- 2月3日:聖ビアジョの記念祭
- 3月22日:マドンナ・デイ・セッティの祝日
- 聖金曜日: キリスト受難の宗教行列
- 4月26日:フォッジャの守護聖人グリエルモと聖ペレグリーノの祝日
- 5月22日: 聖女リータの祝日(エコン教会でのバラの祝福)
- 6月13日:パトヴァの聖アントーニオの祝日(花火大会)
- 6月21日:聖ルイジ・ゴンザーガの祝日(花火大会)
- 7月15日:コレラから町を救った嘆きの聖母の祝日
- 7月26日:聖女アンナの祝日
- 8月15日:聖母マリア被昇天の祝日
- 11月23日から25日:聖女カテリーナ市
- 12月8日:伝統的行事ファロ(どんど焼き)