バーリ県に属する人口約4万7500人のコラートはムルジェ台地の東側に位置する町です。町の起源は紀元前3世紀にカルタゴに勝ったスキピオがダウニ人とペウチェーティ人の兵士たちに褒美としてプーリア地方の土地を授けたことに始まります。この機会に土地を受けたカイウス・オラトゥスの名を取ってオラートと呼ばれるようになったことがコラートの町の名の由来です。町の主要経済活動は農業で、それに沿って乳製品、オリーブオイル（コラティーナ種）、パスタ産業などの食品産業が発達しました。中でも高品質のパスタ、パスタソース、オリーブオイルなどを製造するアッティリオ・マストロマウロ創業のグラノーロ社が有名です。
見どころ
数ある教会の中でも重要なのは、カッシャの聖女リータと井戸のマドンナとも呼ばれる聖処女マリアを祭ってあることからも町の中で重要視される、キリスト復活に捧げられたカプチン修道会教会（1756年）です。さらに建立された通りの名前を取ってブラッコ教会とも呼ばれる恩寵のマドンナ教会（17～18世紀）も必見です。さらに1800年代の建築スタイルと1500年代の中庭部分にパオロ・ダ・カッサーノの彫刻「乳のマドンナ」を配した市庁舎（1866年より）、サンタレッラ邸、ジョイア邸、小さな町工場だったカタラーノ邸（1598年）、ルネッサンス様式の扉を多数有するラ・モニカ・ヴェッキオ邸 なども重要な建築物として挙げることが出来ます。コラートにはこの他に、伝説で巨人の戦いの結果とされている青銅器時代のドルメン、パラディーニのキアンカ、16世紀のトゥットゥッリの層状墓地、紀元前7世紀の聖マンニョの墓地 などの考古学的に価値がある名所もあります。
イベント
- 2月：カーニバル
- 聖週：キリスト受難の儀式
- 5月：聖カタルドの縁日
- 8月：町の守護聖人である聖カタルドの祝日