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説明
32万205人 の人口を呈するバーリは、県庁所在地であるだけではなく、プーリア地方の首都でもあり、イタリアの15大都市の一つでもあります。
バーリの町はバーリ盆地とも呼ばれる広い平野部に位置しています。町の一方はムルジャ大地に接し、もう一方は42キロの海岸線を持つアドリア海に面しています。バーリの町の起源は定かではありませんが、出土した遺跡から鑑みるに青銅器時代の頃からペウチェツィ人たちによって築かれたと思われます。国際見本市が毎年開かれることからも見て取れるように、バーリは古くから交易都市として栄えてきました。工業部門としては特に食品、化学、石油化学、繊維、木材、機械工業、さらに農業、漁業も町の主要な経済活動に挙げられます。
見どころ
バーリは守護聖人である聖ニコラでも有名な町です。聖人の遺骨を安置する聖ニコラ教会はキリスト教徒とギリシャ正教徒が行き交う場でもあります。聖ニコラ教会 はプーリア風ロマネスク様式の代表作です。1087年に聖ニコラの遺骨を安置するために建立されました。地下納骨場に納められた遺骨はトルコのミラから船乗りたちが盗んできたものです。またプーリア風ロマネスク様式の好例として聖サビーノ教会 があります。この教会はグリエルモ・イル・マロによってバーリが壊滅された後に建立されました(11世紀)。
興味深い建築物について語るなら、バーリヴェッキア(Barivecchia)と呼ばれる旧市街を避けて通ることはできません。迷路のように路地が入り組んだ旧市街は敵が簡単に街の中に入り込めないように城壁で囲まれています。この旧市街はバーリの中で一番古い地域で、町の歴史の変遷を感じさせてくれる場所です。城壁の外には1800から900年代にかけて建築されたプーリア水道局、アッティ邸、コロンナ邸、ミンクッツィ邸 などの興味深い建築物が見られます。旧市街を出てすぐのところにはノルマン・ホーエンシュタウフェン城 があります。深い堀に囲まれた角型の塔を持つこの城は、1131年にノルマン人ルッジェーロによって築かれ、シチリア王グリエルモによって1156年に破壊された後、フリードリッヒ二世に改築されたものです。
バーリは文化の町でもあります。特に劇場文化が花開いた町ですが、中でも1898年から1903年にかけて建設されたペトゥルッツェッリ劇場 が有名です。この劇場は1991年に放火が原因で全壊する憂き目を受けましたが、多数の困難を乗り越えた末、2010年にようやく修復作業を終えることができました。さらにバーリで一番古い劇場であるピッチーニ劇場 があります。この劇場は1854年に建設され、その翌年にイタリア、特に活動の場を置いたフランスで愛されたプーリア出身の音楽家ニコロ・ピッチーニに捧げられた劇場です。
スポーツ施設としてはイタリアでワールドカップが開催された年のために1987年から1990年にかけて建設されたレンツォ・ピアーノ設計の聖ニコラ・スタディアム が注目すべき建築物となっています。聖ニコラ・スタディアムは1934年に建てられたヴィットーリエ・スタディアム の代わりとして建てられたものですが、この旧スタディアムも各種イベントのために今でも利用されています。
イベント
9月:フィエラ・デル・レヴァンテ(国際見本市)
5月7~ 9日:町の守護聖人、聖ニコラの祝日
12月6日:町の守護聖人、聖ニコラの祝日(バーリ祭り)
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